OpenOffice.org 1.1.1

日本語版の品質を高めることは、特に重要な課題のひとつである。先日リリースした1.1.1日本語版では、本家のリリース候補に日本語版についてのバグが発見された。

残念ながら、本家ではスケジュールや他の言語版とのかねあいから、この問題をすぐに解消できなかった。そこで、日本ユーザー会では、この問題を解消した日本ユーザー会ビルドを配布した。次の日本語版1.1.2では、本家版でもこの問題が解消される予定となっている。日本ユーザー会は、今後も本家OpenOffice.orgと連携して、日本語版の品質向上に努めていきたいと考えている。

というか、そういうバグがある状態でリリースに対してのsigned offをキャンセルできない状況というのが、現在のオープンソースのまずいところ。Japanese Native-Lang projectのco-lead になってるんだったら、なんで、Signed Offの権限がないの?ってところになる。実際、Mozillaとか見てても、Developerにのみそういう権限を与えられている場合がほとんど。
DeveloperとTester(QA)、UserのSigned Off基準ってのは違うのだけど、そこらをどうにかするというか、騒ぐというか、溝を埋めないといけないとは思う。オープンソースってのは、Developer主導であって、Userは軽視されがちなんだ。

今後は、オープンソースデスクトップの普及にともない、これまでとは違った人材やセンスが、コミュニティにも求められるだろう。単に「無料で高機能」というだけでなく、これからもそれを手に入れ続けるため、より多くの人にOpenOffice.orgオープンソースのことを理解してもらえればと願っている。

ユーザーにとって、オープンソースかどうかなんて問題ではない。Windows XP だって、カジュアルコピーしてる人たちもいるし (ググれば方法なんて書いてある)、無料ってのも今更売りにはならない。所詮オープンソースなんて、Developerにとってはオナニーみたいなものなんだから。
オープンソースかどうかこだわるなんて、ホントに宗教みたいだよ。いいものは、金出したってほしいしね。結局そこに落ち着くんだということを考えながら、自分の納得できる良いものを作ればいいじゃんってさ。そこだろ?。そういうことを考えないと、視野が狭くなるんじゃないかな。